上海

中国へ初上陸!「上海」を食べ尽くす!
背景は黄河美食街。中国でもこの町だけは眠らない。
しかし朝でも昼でも夜でも夜中でも人が多い・・・。
※1元=15円で換算していただければ結構です
98/11/21(土)17:00 「NW011便、いきなりDELAY・・・」
3連休の初日のためか成田空港はかなりの混雑。馴れない第一ターミナルを歩いてHISカウンターへ。いきなり「現地の天候不良のため出発が3時間くらい遅れます。最悪欠航になるケースも考えられます」と言われる。何?上海が天候不良?、慌てて現地の佐々木さんにTELするが「雪どころか雨すら降ってないよ」と言われる。どうやら乗客数が割に合わないので天候を理由にして欠航させる気か!怒り心頭でNWのカウンターへ行って詰め寄ると「大丈夫です。欠航はありませんよ。」となだめられた。まあ飛ぶだけ我慢するか・・・。
98/11/21(土)19:20 「『京樽@第一ターミナル』で散財・・・」
NWから貰った1000円の食事券を片手に「京樽」に入る。独りなのでカウンター席は嬉しい。板さんや回りの客(全員NW011便の乗客)と喋りながら日本酒を飲んだくれる。調子に乗って飲み食いした結果5000円をゆうに超えてしまった・・・、反省。
98/11/21(土)22:30 「ようやくフライト!でもなあ・・・」
結局本来の最終便である「エール・フランス パリ行き」より遅い時間に出発!「これじゃ上海のホテルに着くのは2時を回るなあ。少し寝ておいた方がよさそうだな」と思いきや斜め後ろに中国人の赤ん坊が2人。イヤな予感が的中、交互にフライト中泣き出した。眠れたもんじゃない・・・。
98/11/22(日)1:00 「やっと上海虹橋空港へ到着&内藤さんと行動を共に」
流石に夜中なので大した混雑もない。でも中国人には並ぶとか割り込みしてはいけないという概念がないようです。空港を出て両替所を捜すがそれらしきものは閉まっている。外貨持ち出し禁止なのだからこれは困る。仕方なくホテル斡旋所で超低レートの条件で両替する。すると後ろから「日本人の方ですよね?」との男性の声が。話を聞くと2日間上海に滞在して広民に飛ぶ予定で上海のホテルは予約していないとか。市内に出るTAXI代の節約にもなるので2人で拙者の宿泊先「金門大酒店」へ向かう。名前すら聞いていなかったので車内でお互い自己紹介。男性の名は内藤さん。愛知県で公務員をしているそうで年齢は拙者と同じくらい(少し若いかも)。インターネットのハードユーザーらしく、今回の旅行もチャットで知り合った人を頼りに中国を回るとか。高速を使って30分強でホテルに到着。
金門大酒店夜景ホテルのエントランス(よく分かんないか)
98/11/22(日)1:40 「念願の佐々木さんと遂に合流」
TAXIを降りるとバッチリメイクしたタチンボと怪しい客引きが。相手にしている暇はないと振り切ると佐々木さん登場!こんな夜中まで起きていてくれたとは感謝。早速チェックイン、とその前に内藤さんに今後の予定を聞くと折角だからこのホテルに宿泊するとか。中国語が堪能な佐々木さんが手配してくれました。重ね重ね感謝。さあ街へ繰り出すか。
98/11/22(日)2:00 「第一弾『来明楼@黄河路』へ!」
中国の夜は早い、こんな時間に開いている店があるのか?と不安を抱きながら歩いて数十メートルの黄河路へ。うわ!こんな時間なのにネオンが凄い(背景参照)!美食街と呼ばれるだけあって凄い数のレストランが。これは期待がもてる。一通り往復して一番客が多かった「来明楼」へ入る。まずはビール(10元)を注文、しかしこれが冷えていない。どうやら中国人は冷たい飲み物は体に悪いと思っているらしくわざと冷やさないとか。我慢して料理を3品注文。
椒塩排骨椒塩排骨(骨付き豚肉の唐揚げ・塩胡椒味)・40元
豚肉のスペアリブをカリカリと揚げてあり塩胡椒・唐辛子の味付がGOOD。酒のつまみになります。流石に温いビールだけでは飽きたらず紹興酒のボトル(10元、激安♪)を注文して氷を入れて飲んだくれる。
麻辣豆腐麻辣豆腐・15元
四川料理レストランではないのでここでは麻辣です。麻婆ではありません。見た目ほど辛くもなく少し物足りないかも。でも豆腐のツルツル感はバッチリ。日本にない食感でした。
肉糸菜湯面(牛肉細切りとチンゲン菜入りタンメン)・15元
見た目のとおり白湯系スープであっさり目の仕上がり。麺のコシはまあまあ。出汁が弱いのが難点。でも量は多かった。夜中なので流石に残す、お腹一杯♪。空が明けてきそうなのでホテルに帰り就寝。
98/11/22(日)11:10 「三国さんとも合流、いざ散策へ!」
ホテルのロビーで三国さんと留学生仲間の田中さんと合流して4人で行動することに。南京路を散策がてら豫園を目指す。しかしこの国は人が多い。日曜日とはいえ無茶苦茶歩いている。流石1400万人都市といったところか。
南京路の串焼き屋街の串焼き屋(鳥のバーベキュー1本・2元)
昼飯屋を捜す途中で買い食い。非常に安いので現地の人も群がっている。味はピーナツバターを感じさせる甘辛系の味付け。看板にある「韓国直輸入」は偽りでしょう。気にしない、気にしない。
98/11/22(日)13:00 「『上海杏花楼@福州路』で飲茶三昧♪」
昼飯はやっぱり飲茶、ということで「杏花楼」へ。さあ好きなだけ注文しよう。当然紹興酒(28元)も♪
京都炸醤面京都炸醤面・12元
いわゆるラージャーメンですね。上にかかった挽肉と椎茸のあんかけは美味い。但し麺が×。インスタントっぽいコシのない平麺はいただけません。ほぐれ具合もダメでした。
点心諸々
上:百味蒸鳳爪(鳥の足の煮込み)・8元
右:港式葱油餅(ネギ揚げ餅)・5元
左:杏花蝦餃皇(エビ餃子)・12元
うーん、どれも美味。特にネギ揚げ餅は最高でした。見た目ほど油っぽくなくてサクサク感が最高!鳥の足も酒の肴にいいですね。エビ餃子はプリプリしていました。
点心その2
左:香茜魚翅餃(フカヒレ餃子)・12元
右:蜜汁叉焼包(チャーシュー饅頭)・5元
チャーシュー饅頭は「蜜汁」という言葉からも蜂蜜と醤油を合わせたような甘めの味付けで美味。フカヒレ餃子は食感が悪く、というかフカヒレを全然感じられずいまいちでした。写真にはないが胡麻団子が絶品!甘さ控えめで拙者の口に合いました。他にも沢山食べましたが4人で合計140元!一人単価500円強ですよ。拙者は昼から一人で紹興酒を一本空けて千鳥足で豫園へ向かうことに・・・。
98/11/22(日)15:20 「『南翔饅頭店@豫園』で小籠包を喰らう」
遂に豫園に到着。ここでも凄い人の数。ウロウロしてみると噂の「南翔饅頭店」が!凄い行列です。いきなり食べるのは辛いのでもう少し散策して豫園入口へ。入場料は15元、小籠包は16個で8元(持ち帰りの場合)。「酔っぱらいが入場する価値はない」との判断のもと、入場は止める。みんなから「入口まできて入らない日本人を初めて見た」と言われる、そうかもね。で、南翔饅頭店に並ぶことにする。迷ったが持ち帰りの列ではなく店内に入ることに。まず食券を買う。小籠包(16個入り・10元)とスープ(2元)と針生姜(1元)を人数分(4つ)購入する。ここでは店員は案内してくれない。空きそうなテーブルを捜して後ろに立つ。異様な風景です。回転率が早いので15分程で席が空く。さあ登場です。
小籠包16個・10元(持ち帰りなら8元)
「いやぁ、どうせ1つが小さいんだろう」と思っていたがとんでもない。一人で16個なんて食べられる代物ではない。でも美味いんです。しかも秋は具が蟹になっています。蟹も美味いが普通のやつ(恐らく豚挽肉でしょう)も食べたかった。もっとお腹を空かせて来るべきだった。スープを口直しに食べまくるが残した。残念です・・・。
98/11/22(日)15:50 「再び上海の街をウロウロ」
相当な満腹のため豫園を後にしてしばらく歩きまくる。途中で喫茶店でお茶する。コーヒーの値段はかなり高い。面白いのは客のみんながトランプや軍人将棋をしている。日本で言うなれば「将棋・囲碁クラブ」の雰囲気。地下鉄「人民広場駅」の地下街をウロウロする。プリクラもあったがコインを入れて勝手に遊ぶタイプではない。指導員(?)がいる。みんな指導員にお金を渡して指導を受けながら撮影する。要は日本から何のカスタマイズもせずに持ち込んだため解説が日本語なので、指導員が必要なのでしょう。電脳市場もあるがここは大して面白くなかった。暇そうな店員がソリティアで遊んでいた。
98/11/22(日)18:30 「『上海雑技団@上海商場』にふられる・・・」
時間も近づいてきたので楽しみにしていた「上海雑技団」を観るために上海商場(リッツカールトンホテル)に向かう。しかしチケット売場に行くと既に売り切れ。これくらいは想定済み、ダフ屋と交渉する。しかしダフ屋の数が多い割にチケットが揃わない。足りないことには値段の交渉もままならない。しばらく待ってみたがもの凄い客の数を眺めるだけでチケットは増えない。結局2枚しか揃わず「断腸の思い(ウソ)」で上海雑技団を断念・・・。
98/11/22(日)20:00 「『燕云楼@南京東路』で贅沢三昧♪」
ここで初めてバスに乗って「燕云楼」へ。南京東路から広西北路を入ってすぐの左手にある本格北京料理の店。ここでは豪華に行きましょう♪遠慮なく美味いものを食べたいだけ、ということで
燕云楼・北京ダック北京ダック一匹・130元
ここのは皮だけを薄く切り分けず身も付けた形で出てくるのでボリューム充分。包む生地は手作りのためいびつだが厚めで小麦粉の旨味が出ている。これだけで4人ともお腹一杯で大満足。
燕云楼・干し椎茸チンゲン菜と干し椎茸の炒め・40元?
店員のお薦めで見た目も綺麗な一品。干し椎茸の旨味がチンゲン菜に絡んで美味。野菜嫌いの拙者も○。
燕云楼・上海蟹上海蟹(雄)・一パイ75元
遂に出ました、本旅のメイン「上海蟹」♪生け簀から取り出した蟹を湯がいて登場。乱獲のせいでどれも小さいが、中のミソは格別!身は確かに少なくて食べ応えがないが味はイケてます。他にもいろいろ注文して(当然紹興酒も)全部で550元。今旅最高の贅沢でした。その後外灘(バンド)へ向かい夜景を堪能しておしまい。
98/11/23(月)8:00 「朝の散歩がてら『紅焼牛肉面』を堪能」
今日は朝早くから佐々木さんと人民公園を散歩。ここも例にもれず凄い人の数(特に老人)。健康維持のためいろいろな運動をしている。どうやら最近の流行は「後ろ歩き」。健康に良いのでしょうか?公園を後にして上海博物館へ。ここも凄い人の数。
子供の大行列
写真のとおり子供の大行列が延々と続く。小学生の社会見学なのかとにかく凄い。これ程の人達を収容できる博物館も凄いが流石に館内に入る気が失せた。朝飯を食べていないことを思い出してホテルの裏手の路地にある麺屋(店の名前不明)に入ってみる。麺物一杯2元からと明らかに庶民の店。南京ドンブリさんの言葉を思い出し「紅焼牛肉面」を注文する。
紅焼牛肉麺紅焼牛肉面(牛肉入り醤油ラーメン?)・5元
安いですね、店のメニューの中では一番高くても1杯5元!スープは牛骨ベースで醤油濃いめの味でコクはあるが飽きるタイプ。麺はいわゆる中華麺風でコシもあり小麦粉の食感がよい。具の牛肉は硬めだが沢山入っているのが嬉しい。牛骨の臭みを消すためか香菜が多めで邪魔。「朝だから量が少ないのかな」と思ったが全然、全然。満腹になりました。ラーメンとしてはシングルBクラスでしょうか?
98/11/23(月)13:00 「『火鍋城』で火鍋と格闘」
三国さんと合流して人民広場駅から地下鉄に乗り常熟路駅へ。華亭路の偽ブランド品屋通りをうろついて帰り途中に金陵中路に「火鍋城」を発見。「火鍋」とは四川料理で有名な鍋料理。拙者は未食なので挑戦することに。入口のエスカレータの脇に綺麗で妖艶なお店のお姉さんがいる。我々3人をエスコートしてくれるようだ。2階へ上がると誰もいない。更にエスカレータで3階へ。そしてエレベータに乗ってお姉さんと4階へ。他の2人は「やばい、この店は普通の店じゃない。お姉さんの妖艶さといい、そっち系(分かりますよね)の店じゃないか?」と感づいた模様。拙者は「それならそれで楽しいや」と思っていると普通のレストランでした。ちょっとだけ残念?!火鍋と中に入れる具、そしてここでもビールを。ここのビールは冷えていて美味いです。やっぱりビールは冷たくなくては♪そして八宝茶が登場。
八宝茶八宝茶・無料
「八宝」という名の通り沢山の種類の葉っぱや木の実が入った湯飲みに注ぎ口が1m程もある金属製のじょうろのお化けみたいなやつでお湯を入れてくれる。味はなかなかよいです。クセになりそう。しばらくすると火鍋が登場。
紅白火鍋紅白火鍋(具は無し)・30元
写真の左が本来の火鍋です(右は白湯スープ)。ここに肉・魚介・野菜などの具を入れて煮て、つけダレに浸けて食べるのです。タイすきに似ていますね。でもとにかく辛い!並じゃありません。「火」の意味が理解できました。つけダレは4種類ほどを各自ブレンドして作るのですが失敗!つけダレまでも辛くしてしまいました。美味いのですが何せ辛いので本当に鍋との戦いです。冬間近の上海で汗だくになりながら食べました。冬場には重宝する鍋ですね。食後にココナッツ・ジュースを飲んで口を休ませたが完全に疲れ切ってしまった・・・。
98/11/23(月)14:10 「腹ごなしに買い物でも」
佐々木さんの飛行機の時間までに晩飯を食べるために今日も腹ごなしに散歩。お茶など日本へのお土産を買いつつ・・・、
可口可来可口可禾(コカコーラ)の看板
本物を見るのは初めて。小学生の時に持っていたキーホルダーを思い出す。「あれは本当だったんだ」と当たり前の事を確認する。何故か嬉しい気分になった。さあもっと歩くか・・・。
98/11/23(月)17:40 「『韓國館@虹橋』で最後の夜を」
折角なので空港のそばで晩飯を&佐々木さんのリクエストである焼き肉を、ということで「韓國館」へ。日本人が沢山いる地区のようで日本語の看板が多い。店のメニューも日本語表記がある。焼き肉の他にも石焼きビビンパ・チゲ鍋を注文して最後の夜を締めるか。当然真露も注文しました。そう言えばみんな一緒の写真がないことに気付く。じゃあここで撮るか。
3人@韓國館(右から)三国さん・佐々木さん・拙者
肝心の焼き肉の味だが正直言って味は並レベル以下。よって細かいコメントは控えます。でも満足できました。この後佐々木さんを見送り日本料理の居酒屋へ入り焼酎を飲んだくれる。その後虹橋エリアを散策してみる。「Galaxy」というディスコを発見したので入ってみる。しかしディスコというのは名ばかりで、娼婦の客引き場と化している。かなりの酔っぱらいになり早めにホテルへ帰る。明日の旅立ちも早いですから。
98/11/24(火)6:25 「重度の二日酔いのまま、いざ帰国の途へ・・・」
イヤな予感的中。重度の二日酔い。空港行きのバスの中で吐きそうになりながら何とか到着。空港へ見送りに来てくれた三国さんと喫茶店へ入るが会話もできない状態でした。この場を借りてお詫び申し上げます。ガンガンする頭で出国審査等手続きを済まして飛行機へ搭乗。即座に眠りについて機内食を食べると復活。「じゃあビールでも」と思ったが我慢。無事に帰国。

≪旅の総括≫
今回初めての上海だったが短時間の割には堪能できた。アテンドしていただいた皆様のお陰です。ありがとう。いろいろ食べたが一押しは北京ダック。でもそれじゃ芸無しなので「杏花楼」の点心。とこれも燕云楼と同系列の店なので・・・、正直言って今回は飛び抜けたものはなかった。「どこもいまいち」ではなくどこも美味かった結果です。とにかく値段が嬉しい。上海も今後開発が進むでしょうが庶民のためにも食べ物の値段は上げないでほしいですね。まあ外貨持ち出し禁止とかやっているうちは問題ないか。でも本当に人が多い。みんないつ仕事をしているんだろう???まあいっか♪

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